
初めてのダイレクトメール企画。自分たちでも気づかなかった政治連盟の“価値”を十一房が探し出してくれました。
― 全国土地家屋調査士政治連盟
全国土地家屋調査士政治連盟/椎名会長、森事務局長
全国土地家屋調査士政治連盟
土地家屋調査士は弁護士や司法書士などの士業の一つであり、土地の境界の調査・測量、土地・建物の登記申請を行う専門家です。土地家屋調査士は、会員組織である日本土地家屋調査士会連合会(以下、日調連)への登録が必須ですが、このような団体は政治資金規正法のため政治活動ができません。そこで設立されたのが、全国土地家屋調査士政治連盟(以下、全調政連)です。
十一房印刷による全調政連会員募集DMは、入会していない調査士の心理を考え、何を伝えれば賛同したくなるか?知らないことは何か?と仮説を立て、企画・ライティングを進めました。結果、新入会員の獲得だけでなく、政治連盟会員からも多くの反響がありました。十一房に依頼した経緯や現在の成果について話を聞きました。
目 的
- ストーリー性のあるダイレクトメールで会員数増加
効 果
- 政治連盟に入会する価値が伝わり、想定を超える新入会員を獲得できた
- 政治連盟の活動が現在の会員へも伝わり、価値を実感してもらえた
事業内容
全調政連は、土地家屋調査士の地位向上と制度の発展を目的とした政治活動を行う団体です。具体的には、土地家屋調査士の業務範囲の拡大(空家等対策・所有者不明土地対策など)、不動産登記に関する法改正(登記申請手続きが完全オンラインで行えるようになり、土地家屋調査士が法務局に出向く手間の削減、登記完了・納品までの期間短縮など)、地図行政の推進、防災・減災施策など、多岐にわたる活動を行っています。
十一房に依頼したサービス
1)会員募集ダイレクトメール(DM):
企画・デザイン・印刷・日調連Webサイトからの宛名データ作成・アセンブリ・封入
制作物:①封筒 ②挨拶状
③メインブローシャー「活動と成果」
④サブブローシャー「役員・議員紹介」
⑤各都道府県組織からの挨拶と入会申込書

2)新人の調査士向けの募集ツール:
企画・デザイン・印刷・アセンブリ・封入
制作物:①水引風のデザイン封筒
②入会申し込みカード ③挨拶状
④政治連盟の紹介リーフレット

DMは、会員増に向けた起爆剤

政治連盟は、全国の土地家屋調査士が任意で入会する政治団体です。ここ十数年の課題は、どう会員数を増やすかでした。会費が減って活動の幅が狭まりますし、単純に人手も足りなくなります。
そうは言っても会員を増やすのは難しい。高齢の調査士の引退は仕方ないことですし、新しい調査士に参加してもらおうにも、土地家屋調査士試験の受験者は年々減少しています。そこで、会員獲得の起爆剤として、全調政連の活動を紹介するDMの送付を全体で決めました。全調政連が調査士個人へ直接働きかけるのは初めての取り組み。画期的な一歩だったと思います。
十一房へ依頼した経緯
DMを出すことは決まったものの、今まで印刷会社に依頼したのは名刺くらい。しかし今回はDM。どうすればいいか全くわからなくて。そこで、日調連の会報誌作成に30年以上携わっている十一房さんに、話を持ち掛けました。当初は自分たちで作った原稿をそのまま印刷するつもりでしたが、十一房さんから「もっと効果のあるDMにしませんか」と申し出があり、企画・デザインからお任せすることにしました。
※日調連の会報誌:日本土地家屋調査士連合会の月刊会報誌「土地家屋調査士」
さらに、今回諸事情で、土地家屋調査士全員を配布対象としました。住所などの宛先情報は、公開されている日調連のWebサイトから持ってくることになり、その代行も頼みました。住所は文字情報としてコピーできるんですが、氏名は外字の関係からか画像になっていて、16,000名分の入力が必要だったんです。十一房さんはそれも引き受けてくれて助かりました。
調査士一人ひとりにとっての政治連盟の価値とは?
初回ヒアリングで十一房さんから、「調査士にとって、政治連盟へ入会するベネフィット(価値)は何ですか」と聞かれました。ところがとっさに思いつけず「ベネフィットなんてない」と答えたんです。全調政連は、土地家屋調査士全体の仕事を守る活動をしていますが、個人レベルでの入会価値を意識できてなかった。それを、十一房さんは探し出してくれました。政治連盟に入会しない人の心理から、その人たちがどうしたら動いてくれるか、仮説を立てアイデアに繋げてくれた。
パンフレットの「あれの明記も、これの実現も、実は政治連盟のチカラでした。」というコピーもそのアイデアの一つ。このDMは、土地家屋調査士全員に配布、つまり、政治連盟の会員にも届けました。非会員の調査士だけでなく、会員にも政治連盟の価値は響いた、と考えています。

封筒・挨拶状・ブローシャー……の、流れで示すストーリー

十一房さんは企画段階で、封筒から挨拶状、ブローシャーと、順に手に取ったときの心の動き、ストーリーを示してくれました。挨拶状なんて通り一遍の文章くらいに思っていたんですが、十一房さんがつくった「今なぜDMを出すのか」という我々の実態と課題を率直に伝える文面は、非常に説得力がありました。表現も堅苦しさがなく、読む人の心にスッと入ったんじゃないでしょうか。
デザインや構成も、原案から打って変わって良くなり、やっぱりプロは違うな、と感じました。フックとしての入会申込書もよかったです。今までWebサイトからの申込みはゼロだったので、FAX用だけあれば十分だと思っていましたが、今回は逆に、Webからの申込みばかりだったんですよ。このアイテム、作ってよかったですね。
「政治連盟が何をやっているのかわからない」の声が無くなった
このDMは、土地家屋調査士全員、総数約16,000通、そのうち政治連盟の非会員は約6,900通。結果、新規会員は60名でした。総会でも、「ここにお金をかけるのはどうなのか」、「きちんと効果が出るのか」という意見もありました。ですが、他にどんな手段があるのかと説得したんです。それがここまでの効果が出て、正直ホッとしました。
実をいうと、今まで会員からも「政治連盟が何をやっているのかわからない」とよく言われていたんです。でも法律はすぐには変えられないし、議員への働きかけを逐一共有するわけにもいかない。ある意味諦めていました。ところが、そういう声がこのDMでパタッとなくなったんです。我々の活動が理解してもらえた。人数を増やすだけではない効果があったと思っています。いろんな人から「DM見たよ。いいものを作ったね」と声がかかったのも嬉しかったですね。
新人土地家屋調査士に向けた施策
土地家屋調査士全員に向けたDM施策が成功し、今度は新人に向けたツールも依頼しました。この時は予算だけ渡して、内容をすべて十一房さんに考えてもらったんです。完成したツールを研修会で配ったところ、新人調査士190名中20名(約1割)が、その場で入会してくれました。手渡しできるツールがあると、話しやすいし分かりやすい。いいですね。今後も新人向けの入会キャンペーンには、力を入れていきたいと思っています。
こんな会社に十一房をお勧めします
全調政連は、まだまだ会員数を増やすことが目下の課題です。そのためには新人向けなどターゲットに応じた施策が重要だと考えています。十一房さんには、これからも企画・デザインに期待したいですね。我々ではいくら考えても難しいので。やっぱりパッと見たときに「おっ」と声が出るようなものだと嬉しいです。
もし他に会員減少に困っている団体などがあれば、我々は十一房さんの会員募集DMですごく効果があったということをお伝えしたいです。
